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錦織圭がトップ5に入るために必要なこと考察

先日、ウィンブルドン2014で同世代のラオニッチに負けてベスト16だったわけですが、これって、見逃せない負けなんですよね。トップ5に向けて、大きな問題なんです。どんな感じで負けたかは、こちらの記事を見てください。

2014ウィンブルドン錦織圭のプレビューとレビュー - LifeLog of Misoven

簡単にいったら、相手にサーブをぶち込まれまくって、自分のサービスキープにプレッシャーがかかって耐えきれなくて、負けたって感じです。簡単にはレビューしたのですが、改めて分析して、トップ5に入るための課題を考察してみようと思います。

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なぜトップ5に向けて大きな問題か

理由1、年下のラオニッチに負けた

現在のトップ10はラオニッチ以外は全員年上で27-30歳くらいがボリュームゾーンです。3年後を考えると、ある程度力が落ちて錦織が勝るようになるでしょう。逆に言えばラオニッチを苦手にするわけにいかないのです。これから何度も対戦することになるでしょう。ちなみに、錦織は年下にほぼ負けたことがありません。こんなに完膚なきまでに負けたのはおそらく初めてではないでしょうか。※一つ年下のディミトロフもトップ10に入りました。

理由2、負けパターンだから

今回の負け方は、完全な負けパターンで、今の能力でやりあったら、だいたい負けると思います。負けパターンが多い選手は当然上位に位置することは難しいので、根本的な能力アップが求められます。

※負けパターンの定義としては、ある能力を有した選手に、錦織が好調であっても十中八九負けてしまう条件といったところです。

つまり、年下に負けパターンを作るなんて最悪の事態ってことですよ!ヤバイ!

錦織の負けパターンについて

錦織の負けパターンは3つほどありまして、うち二つはほぼ改善されたといっていい状況です。

負けパターン1、対リターンで叩ける選手

錦織のサーブは昔からの課題でして、対リターンで叩ける選手に勝てなかったイメージがあります。昨年今年の飛躍的なサービス力向上により、ほぼ克服できたと言えます。

負けパターン2 対守備魔人

守備が強い選手に、錦織の強みのストロークを完全に封じられてなすすべなく負けるパターンです。土とハードのナダル、土とハードのマレーが該当しまして、去年までは勝てる気がしませんでした。これも、今年の攻撃力向上のより克服されたといっていいでしょう。今の錦織のストロークを無力化できる選手はいません。負けパターン1と2については、別記事でまとめています。

錦織圭のここがすごい!TOP10に入った3つの理由 - LifeLog of Misoven

ほぼ克服しつつあるため、一時てきではですが、トップ10に入れたわけです。

負けパターン3、 対スーパービックサービス&パワーショット系選手

これが、今回のラオニッチ戦の負けパターンです。錦織の強みのリターンを無力化されて、錦織サーブ時にパワーショットを打ってくるタイプです。芝とハードコート時のラオニッチとデルポトロが該当します。デルポトロには確か一勝もしていません。現在、デルポトロが怪我で長期離脱していますので、あんまり見られない負けパターンだったのですが、ラオニッチの成長によって、今後いく度となく見られるパターンになりそうです。デルポトロも一つ年が上の同年代なので、怪我から復活した後はハードルになるに違いありません。

前も書きましたが、錦織のリターンは現在世界でも一二を争うレベルで、最大の長所です。この長所を無力化されるとかなり苦しいわけです。もともとサーブが強くない錦織は1セットやったら1ゲームくらいはブレイクされるんですけど、相手より多くブレイクすることで勝ちます。なのでブレイク確率が落ちるのは致命的なんです。

どうしたら負けパターンを克服できるか

このヒントは、ウィンブルドンの準決勝、フェデラー対ラオニッチに隠されています。フェデラーはラオニッチに3−0のストレートで勝ってしまうんですね。すごいです。初のjん決勝でプレッシャーがあったり、フェデラーの芝特性(薄い握り、スライス上手、サーブ強い)が合ったとはいえ、芝でラオニッチにストレートはすごいです。

 

サービスゲームに自信を持って取り組めていることは大前提として、リターン力が無効化されていることが問題なので、リターンに着目すると、以下3つがポイントになるかと思います。

ポイント1、バックのスライスリターン

スライスリターンが良く聞いていたと思います。動画の1分40秒くらいにもあるんですが、非常に深く返せておりブレイクにつなげています。錦織は非常にリターンがよいので普段スライスで守備的なリターンはあまりしません。返せてしまうからです。ただし、ラオニッチのサーブはやはり別格でして、ファーストサーブはもちろん、セカンドサーブでも一苦労です。スライスリターンが深く返せるようになると、幅が広がってくると思います。

ポイント2、攻め気味のブロックリターン

これもフェデラーの得意とするところの技なんですが、錦織はあまり得意でないように思います。守備的なブロックリターンはしますが。これは、握りの問題もありまして、フェデラーのように薄い握りの方がやりやすいです。錦織のフォアは厚いので攻めのブロックリターンは課題です。バック努力次第で武器にすることは可能かと思います。ラオニッチのサーブはとんでもなく早く、しっかり振って強く返すのは非常に難しいです。かつ甘く返球すると、即エース級のフォアが飛んできますので、小振りなブロックリターンをしつつ甘くならない程度に攻められると大幅にポイント率が向上すると思います。

ポイント3、リターンでの読み

ラオニッチのファーストサーブはコースをつかれたら読んでない限り、とれません。錦織もフェデラーも結構読んで動いてました。錦織の方が読みが外れる確率が高いように感じました。本来リターンが強い錦織は読みも鋭いはずですが、まだまだ改善の余地があるのではないでしょうか。

まとめ

テニス界のレジェンドであるフェデラーと比べるのは酷ですが、身長が大きくない錦織がトップ5に上りつめるためには、リターンで世界1になる必要があると思われます。前回の記事では弱点の克服という観点で課題を書きましたが、トップ10を実現した今、さらに上を目指すには、長所を磨いて世界1の強みを身につける必要がありそうです。もちろんチーム錦織はその辺りは認識してトレーニングしているはずです。そして着実に成長していますので、今後の全米、全豪は本当にチャンスがあると思います。がんばれ圭!!